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  保険料を節約する (4) - 「その他の割引制度」
1. 割引制度は、忘れずに使おう!
2. ゴールド免許割引
3. 乗りかえ割引・新規契約割引
4. 証券不発行割引 (e証券割引)
5. エコカー割引
6.  安全装備車割引
7. 盗難防止装置割引
8. 4WD車割引
9.  福祉車両割引


  1.割引制度は、忘れずに使おう  

 前出の節約ポイント&割引制度のほかにも、保険会社では様々な条件に基づいて保険料を割り引く制度を設けています。割引制度の種類にもよりますが、対人賠償・対物賠償・搭乗者傷害・人身傷害・車両保険などの保険料が、個々に5~10%程度割り引かれます

 例えば割引前の保険料が10万円であり、4つの割引(各々5%割引=95%)が適用となる場合、 10万円×95%×95%×95%×95% ≒ 81,500円
となります。つまり、2万円近く安くなります。保険期日ギリギリにアセって更新すると、せっかく使える割引制度を見逃してしまいがちです。自分(の車)とマッチする割引制度を ぬかりなく 選び出してトクしちゃいましょう。

 なお、嘘の申告をして得しようとするのは絶対にやめましょう。仮に事故を起こして保険金を受け取ることになった場合、虚偽申告により保険金が出ないことも あり得ます。


  2.ゴールド免許で安くなる  

 ゴールド免許は、過去5年間、無事故・無違反であった運転者にのみ与えられる免許です。該当者の免許証は、「平成○○年の誕生日まで有効」という文字の背景ラインが金色になっているので、すぐに判別がつきます。

 この免許を持っている運転者は、事故を起こすリスクが少ないという判断から、保険会社の中には「ゴールド免許割引」という割引制度を設けて、数%~10%程度の保険料を割り引いています。該当者は、忘れずに割引適用を受けましょう。


  3.「乗りかえ割引」・「新規契約割引」で安くなる  

 現在ご加入されている保険会社よりも魅力的な保険会社を見つけた場合、「他社乗りかえ割引」を忘れずに利用しましょう。「他社乗りかえ割引」の制度は、通販型(ダイレクト型)の保険会社なら、ほとんどの会社が設けています。また、初めて保険にご加入される場合も、「新規契約割引」の適用を受けましょう。会社により異なりますが、4,000円~10,000円程度の割引を受けられます。

 これらの割引制度は、保険の適用を受ける日(保険始期日)よりも早ければ早いほど、割引額が増えることが多いようです(早期割引の意味合いも兼ねている会社が多いようです)


  4.「証券不発行割引 (e証券割引)」で安くなる  

 「証券不発行割引(e証券割引)」とは、保険証券を発行しなければ、500円程度を割り引くというものです。車や自宅に「契約内容」や「事故対応窓口の連絡先」を記載した書類(印刷物、コピー、カード、葉書)などを置いておけば、問題なく保険の適用を受けられます。割り引いてもらえるのもは、積極的に活用した方がいいですね。

 昔は、「保険証券の原本は、自分の手元に置いておかないと不安」という方も多くいらっしゃいましたが、上記書類がお手元にあれば大丈夫です。


  5.エコカー割引で安くなる  

 エコカーとは、低公害自動車、低燃料(低燃費)自動車、低排出ガス自動車など、環境に優しいエコロジカル・カーのことをいいます。具体的には、ハイブリッド自動車、電気自動車、メタノール自動車、天然ガス自動車、水素自動車などがあります。

 エコカー割引は、このような低公害・低燃費・低排出自動車である場合(自動車取得税の軽減措置の対象となるエコカー等)に適用される割引制度です。

 チューリッヒでは、「エコカー割引」対象車種を「エコカー減税」対象車種(自動車重量税および自動車取得税の特例措置の対象となる自動車)まで拡大するなど、同割引を積極的に推し進めている会社もありますが、エコカーの普及に伴い当該割引を廃止した保険会社も結構あります。


  6.安全装備車割引で安くなる  

 安全装備車割引(安全装置割引)は、各種安全装置の普及に伴い、割引制度が廃止されたり、安全装置を装備した自動車の保険料率に組み込まれたりするなどして、割引制度そのものを設定していない保険会社もあります。特に、エアバッグ、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)などは、現在大半の新車に装備されるようになっっているため、保険の割引制度になじまなくなってきたようです。

 なお、衝突前に自動ブレーキを掛け、先行車両との衝突を回避したり、衝突被害を軽減したりすることができる装置、「アイサイト」「ブレーキ・サポート」「スマート・シティ」などの名前で知られている「衝突被害軽減ブレーキ装置(プリクラッシュセーフティシステム)」に対する割引制度は、今後導入が期待されています(導入を試みた保険会社がありましたが、一旦見送られました)。


 SRSエアバッグとは、衝突の瞬間に風船のような袋をふくらませて搭乗者をソフトに受け止める装置をいいます。エアバッグ割引とは、自動車にSRSエアバッグが装備されている場合に、搭乗者傷害保険や人身傷害保険の保険料が割り引かれるものです。エアバッグには、「運転席のみ」、「デュアルエアバッグ(運転席と助手席に装備)」、「サイドエアバッグ(側面の衝撃を和らげるもの)」があります。最近の新車は、安全性を更に高めるため、デュアルエアバッグが標準装備されているものが多いようです。なお、SRSとは補助拘束装置(Supplemental Restraint System)の略称です。


 ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)とは、急ブレーキをかけたときや、滑りやすい道でブレーキをかけたときに電子制御で車輪がロックするのを防ぐ装置のことをいいます。
ABS割引とは、ABSが装備されている自動車であれば、エアバッグ割引同様、保険料が割り引かれるものです(対人・対物・搭乗者などが対象)。最近の新車は、ABSが標準装備されているものが多いようです。


 横滑り防止装置とは、ハンドルの急操作や滑りやすい路面での横滑りを感知すると、各車輪に適切にブレーキをかけて、自動車の走行を安定させる(進行方向を保つよう制御)装置です。保険会社によっては、これが装備されていると保険料が割り引かれます(対人・対物・搭乗者などが対象)。なお、横滑り防止装置は、VSC(トヨタ)、VDC(日産)、VSA(ホンダ)、DSC(マツダ)、VDC(スバル)、DCS(ダイハツ)、VST(スズキ)等々、メーカーによって呼び名がまちまちです。


 衝撃吸収構造のボディー(所定の基準を満たしたもの)である自動車の場合に、搭乗者傷害保険や人身傷害保険などの保険料が割り引かれるものです。なお、衝突安全ボディは、GOA(トヨタ)、ゾーンボディ(日産)、G-CON(ホンダ)等々、メーカーによって呼び名がまちまちです。


  7.盗難防止装置割引で安くなる  
 盗難防止装置割引は、現在も存続している保険会社もあれば、過去にあったが現在は廃止した会社もあります。


 自動車(車両・部品・付属品・車内の物品)の盗難を防ぐための装置をいいます。この盗難防止装置が付いていると、保険会社によっては車両保険が割り引かれることがあります。ただし、盗難防止装置としての割引対象は、後述のイモビライザーや盗難車追跡装置(後述)、盗難異常通報装置(後述)などに限定され、単なる警報機は割引対象とならないことが多いようです(保険会社によりまちまちです)。割引対象となる盗難防止装置は、以下の通りです。


 イモビライザーとは、エンジンキーのIDコードと車両本体内IDコードが一致しないとエンジンが始動しない電子式のロック装置(電子キー)のことをいいます。余談ですが、盗難防止のためには、従来の鍵 と イモビライザー の併用が一番効果的のようです。


 GPS、PHS、携帯電話等により盗難車両の位置を車両の外部で把握することができる仕組みを有する装置をいいます。「ココセコム(セコム)」や、「カービィボックス(綜合警備保障)」などがこれに該当します。ちなみに、ココセコムの「位置情報サービス」の場合、月額 900円 と格安です(余談ですが、同社サービスには、子供・高齢者・女性見守りサービスや、バイク・荷物見守りサービスもあります)


 車両に取り付けられたセンサーによって車両の異常を検知し、電話回線等を通じて警備会社等に通報する仕組みの装置をいいます。


  8.4WD車割引で安くなる  

 4WD車割引(4輪駆動車割引)とは、契約車が自家用乗用車(3.5.7.ナンバー)の4WD車なら、保険料が割引となるものです。ただし、軽自動車は対象外となっています。一部の保険会社で対応しています。

 4WD車は、エンジンの動力を4つの車輪全てに伝達して走ることから2輪駆動車よりも安全性が高くなっており、このような割引が適用されているものです(一部の保険会社が採用)。


  9.福祉車両割引で安くなる  

 消費税が非課税となるような「福祉車両」の場合は、保険料が割り引かれる、というものです。