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  保険料を節約する (3) - 「走行距離」
1. 「年間走行距離」の割引制度を活用してトクする!
2. 「年間走行距離」による保険料を比較 (一例)
3. 走行距離はどうやって申告するの?
4. 申告した年間走行距離を超えたらどうなるの?


  1.「年間走行距離」の割引制度を活用してトクする!  

 最近のTVコマーシャルで、「保険料は、走る分だけ!」 「年間○○○km 以下は保険料がお得」というフレーズをよく耳にします。ここ数年で、年間走行距離を割引条件とする保険会社が一気に増えました。1年間の走行距離がそれほど多くない方は、この「走行距離」を割引対象としている保険会社を選ぶといいですね。

 年間走行距離が短ければ、それだけ「事故を起こすリスク」 「事故に遭遇するリスク」が減ることにもなるので、保険料も安く設定できる、という仕組みですね。これは、とても「理にかなった(合理的な)割引サービス」といえます。


  2.「年間走行距離」による保険料を比較 (一例)  

 年間走行距離を設定している会社の中には、下表左側 A社 のように 2,000km ごとに細かく分類している会社もあれば、B社 のように 4,000km ごとに区分している会社もあります。どのようなスタイルがご自身にとってベターなのか、事例を使ってチェックしてみましょう。

 例えば、近所の買い物とか、たまの週末お出かけ等、あまり車に乗らない方(例:年間走行距離 5,000km以下)は、A社 のように年間距離を細分化している会社の方が割安な場合があります。

 一方、毎年の年間走行距離にブレがある人は、B社 のように 4,000km ごとに区分している保険会社を選ぶ方が、後々走行距離の修正申告をしないで済みます。一般的に、設定した走行距離を超えた場合、超えた時点で速やかに保険会社へ申告し、追加の保険料を支払わなければいけないので、その手続きが面倒な方は、B社のような会社を選択した方がラクですね。

 なお、保険会社各社の保険料は、もちろん「年間走行距離のリスク」だけでなく、各社独自の算定方法をもとに保険料を決定しているため、一概に「年間走行距離の割引率」だけで、単純に保険料の高低を比較できません。このため、「自動車保険の一括見積もり」を活用して、総合的にどこの保険会社が自分にとってメリットが大きいのか、個別に比較してみると良いと思います。



保険料 年間走行距離 A社 年間走行距離 B社 設定なし D社
高い 無制限 無制限
16,000km以下 16,000km以下
11,000km以下
9,000km以下 9,000km以下
7,000km以下
5,000km以下 5,000km以下
安い 3,000km以下

 なお、上の表は、あくまでも目安であって、実際の保険料は保険会社によってまちまちです。また、保険の内容によっては、走行距離の設定を設けていない保険会社の保険料の方が安い場合もあります。詳細は、一括見積もりサイト等で比較・検討してみてください。割引制度を設けている会社」よりも、「設定自体を設けていない会社」の方が安くなる場合があります。ご注意ください。


  3.走行距離はどうやって申告するの?  

 走行距離の申告方法は、「予想走行距離」を申告する方法と、「過去1年の走行距離」を申告する方法に大別され、どちらかを保険会社に申告します。あとは、保険申し込み時(又は契約時)に「積算距離数」(累計走行距離 / オドメーター)を申告すれば完了します。積算走行距離は、自己申告ですが、特に保険会社が調べに来ることはありません。

 「予想走行距離」を採用している保険会社は、ソニー損保、チューリッヒ、アクサダイレクト、セゾン自動車火災保険などがあります。「過去1年の走行距離」を採用している」会社は、アメリカンホーム、そんぽ24、イーデザイン損保などがあります。


  4.申告した年間走行距離を超えたらどうなるの?  

 申告した年間走行距離を超えたら、速やかに保険会社に再度申告しましょう。変更後の内容に応じて、追加の保険料を支払えば、事故に遭っても補償されます。しかし、そのまま放置して事故にあった場合、虚偽(ウソ)の申告をしたとみなされて、保険金の支払いを拒否される可能性があります。

 また、最初から意図的に虚偽(ウソ)の申告をすることだけは、絶対にやめましょう。当たり前ですが、保険金は支払われません。保険金を受け取れば、詐欺罪となります。そんなことをされる方は、まずいらっしゃらないだろうと思いますが、念のためご注意ください。

 なお、保険会社によっては、年間走行距離を超えてもその年の保険料は据え置かれ、翌年の契約で超過分の距離を反映してくれる保険会社もあります。「年間走行距離を超過するのを申告し忘れそう。」「走行距離数を超えるのを常に気にして生活するのは、不安でイヤだ!」「うっかり申告し忘れただけなのに、保険金の支払いを拒否されるのは困る!」といった方は、翌年反映型の保険会社を選択されることをオススメします。